【ブログ】発達障害とわたしのストーリー③|「ASD/ADHD」と診断されて。

プロフィール

こんにちは。彩音です。

このシリーズでは、ASD・ADHDAPDの特性を持つわたしが、自分らしく働ける場所を見つけるまでの道のりを綴っています。

前回は、公務員として働いていた頃、毎日の小さなミスに悩み、適応障害を発症して退職したところまでをお話ししました。

今回はその続き。

診断を受け、自分と向き合い、再スタートを切るまでのことを書いていこうと思います。

この記事を書いた人
彩音

・ASD×ADHD(精神2級)(ASD寄り)
・双極性障害Ⅱ型
・公務員→障害者雇用→一般雇用→障害者雇用(現在)
・転職エージェント経由で完全在宅の転職に成功
・就労移行支援の利用も2回経験あり
・発達障害でも無理なく働くヒントを発信中。

ASD・ADHDの診断。すぐには受け入れられなかった

公務員を退職したあと、通っていた精神科で「ASDとADHDの傾向があります」と伝えられました。

でも正直なところ、最初はその診断を素直に受け入れることができませんでした。

「わたしが障害者?」「そんなわけない」

そんなふうに思って、自分の中で否定したり、ぐるぐる考え続けていたように思います。

今まで“ちゃんと”普通の人生を歩いてきたし、学校では優等生だったし、自分に障害があるなんて考えたこともありませんでした。

でも同時に、「これまでの生きづらさに、全部説明がつく気がする」という感覚もありました。

「お守りだと思って」――障害者手帳をすすめられて

ある日、病院の先生がこう言ってくれました。

障害者手帳があると、障害者雇用も選べるよ。“お守り”のような気持ちで持ってみたら?」

その言葉が心にしみて、手帳を取得することに決めました。

申請はすんなり通り、手帳が届いたとき、「自分は発達障害なんだ」とようやく納得できた気がします。

「発達障害のわたし」として、無理せずに自分に合う生き方をしていきたい。

そう思えたのは、このときが初めてだったかもしれません。

止まっていたように感じていた人生が、また少しずつ動き出したような気がしました。

市役所の福祉課に相談。作業所に通ってみたけれど…

再出発の第一歩として、市役所の福祉課に相談に行きました。

そこでA型作業所やB型作業所について教えてもらい、実際に見学・体験もしてみました。

作業内容は、100均商品の袋詰めや段ボール詰めなどの軽作業。

働いている人もみんな優しくて、安心できる空間でした。

でも、正直に言うと、自分がこの場所でずっと働いていく未来は想像できませんでした。

  • 作業にやりがいを感じにくいこと
  • 給料もとても少ないこと

どこか物足りなさを感じてしまったんです。

A型・B型作業所を経験して分かったこと

「就労移行支援、向いてるかもしれませんよ」

しばらくして再び市役所を訪れたとき、福祉課の相談員さんがふとこう言ってくれました。

就労移行支援のほうが向いているかもしれませんよ」
「在宅で訓練できるところもありますし、いろいろ見てみるといいですよ」

その言葉に背中を押され、いくつかの事業所を探して見学しました。

それぞれの事業所の支援員さんとWEB面談をし、一番しっくりきたところを選びました。

このとき、自分に合う支援員さんと出会えたのが転機だったような気がします。

はじめて「これでいいんだ」と思えた場所

就労移行支援では、支援員さんと1対1でたくさん話す機会があり、自己理解を深めるプログラムに取り組みました。

  • 自分の強みや弱みを見つめ直すこと
  • どんな環境なら安心して働けるかを考えること
  • 困ったときの対処法をシミュレーションすること

今まで「普通の人の世界」で必死に合わせて生きてきたけれど、そこでは見えてこなかった自分の特性やペース、大切にしたいことが、少しずつ見えてきました

そして何より――

自分のつらさを、こんなにちゃんと分かってくれる人がいるんだ。

と知れたことが、すごく嬉しかったです。

そして、ようやく自分を「これでいい」と思えるようになったんです。

利用したのはキズキビジネスカレッジという就労移行支援事業所です。

APD(聴覚情報処理障害)でもあることが分かった

また、この頃「APD(聴覚情報処理障害)」というものがあることも知りました。

  • 雑音があるところで会話が聞こえにくい
  • 会話のスピードが早いと頭に入ってこない
  • 口で説明されると理解するのに時間がかかる

APDには↑のような特性があります。

それを知って、「まさにわたしのこと!」と思い、検査を受けてみたところ、やっぱりAPDであることが分かりました。

就職活動、そして“合う場所”が見つかった

自己理解が深まってきた頃、転職エージェントにも登録し、就職活動をスタートしました。

希望は、在宅中心の働き方。

それまで、「コミュニケーションが苦手ならそこから逃げちゃいけない」と思っていたところがあったんです。

でも、発達障害の特性を理解していくうちに、「対人関係をできるだけ少なくする」のも自分を守るために必要なのかもしれないと思ったんです。

「在宅中心なんて難しいのかな」と思いながらも希望を伝えてみると、思っていた以上にたくさんの求人を紹介してもらえました。

そして、比較的スムーズに就職が決定。

「自分に合った道だったら、すんなりうまくいくんだな…」

ぼんやりと、そんなことを思いました。

まとめ:「わたしはわたしのペースでいい」

ASD・ADHDの診断を受け、いろんな葛藤がありながらも、就労移行支援と転職エージェントを通じて、新しい働き方に出会えました。

ずっと「普通の世界」で一人でがんばってきたわたしにとって、「誰かに頼る」という経験は、おそらくこのときが初めてでした。

そして気づいたんです。

「助けてくれる人って、ちゃんといるんだ」
「無理をしなくても、優しい世界はあるんだ」

そう思えたことは、わたしにとって大きな変化でした。

あの経験がなかったら、きっと今も「社会はこわい場所」だと思い込んでいたと思います。

そんなふうに、人に支えられながら出会えた“最初の職場”では、出社とテレワークを組み合わせた働き方にチャレンジすることになりました。

次回は、その職場で感じたことや、障害者雇用として働いた日々についてお話ししていこうと思います。

よかったら続きも読んでみてくださいね。

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