
職場の雑談に入れない…もう人と関わらない仕事がしたい

そんな風に感じたことはありませんか?
発達障害(ADHD・ASD)のある人にとって、職場での雑談、空気を読むやり取り、曖昧な指示やマルチタスクなど、「当たり前」とされるコミュニケーションが大きなストレスになることがよくあります。
私自身も何度も人間関係に疲れて仕事を辞めてしまい、「一人でできる仕事の方が向いているのかもしれない」と思うようになりました。
そして実際に在宅ワークに変えてから、初めて「無理せず働ける感覚」を得られました。
この記事では、そんな悩みを持つ方に向けて、発達障害の人が安心して働ける「一人でできる仕事」の選び方と見つけ方をお伝えします。
この記事でわかること
- 発達障害女性が「一人の仕事」を選ぶべき理由
- 在宅・現場・フリーランス3つの働き方の特徴
- それぞれのメリット・デメリットと向いている人
- 私が実際に在宅ワークで安定して働けるようになった方法

なぜ発達障害女性は「一人でできる仕事」を求めるのか
まず、なぜ私たちが「一人でできる仕事」に魅力を感じるのか、その理由を整理してみましょう。
人間関係のマスキングで心が疲弊する
発達障害女性の多くが経験するのが、職場での「マスキング(カモフラージュ)」による疲れです。
職場でのマスキング例:
- 興味のない雑談でも、興味があるふりをして相槌を打つ
- 相手の表情を見ながら「適切な」反応を考え続ける
- 理解できない指示でも「わかりました」と答えてしまう
- 本当は一人でいたいのに、みんなと一緒に行動する
- 感覚過敏があっても我慢して「普通」のふりをする
このマスキングは思っている以上にエネルギーを消耗し、家に帰ると「もう何もできない」状態になってしまいます。
マルチタスクとコミュニケーションの同時処理が困難
- 電話対応しながらメモを取る
- 作業中に話しかけられて混乱する
- 会議で発言を求められてパニックになる
- 複数の人から同時に指示を受けて頭が真っ白になる
このような状況が続くと、本来の能力を発揮できないまま「仕事ができない人」と評価されてしまうことがあります。
「報連相」のタイミングがわからず孤立する
- 「こんなことで質問していいのかな」と悩んでタイミングを逃す
- 上司が忙しそうで声をかけられない
- どの程度詳しく報告すればいいかわからない
- 結果として一人で抱え込んで問題を大きくしてしまう

「一人でできる仕事」3つのタイプを徹底比較
「一人でできる仕事」といっても、働き方や環境はさまざまです。ここでは大きく3つのタイプに分けて、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
タイプ①在宅ワーク(企業雇用型)
企業に雇用されながら自宅で働くスタイル
事務職、IT系、カスタマーサポート、CADオペレーターなど、パソコンを使った仕事が中心です。
メリット
- 人間関係のストレスが激減:雑談や空気を読む場面がほぼゼロ
- 感覚過敏に優しい環境:照明・音・温度を自分で調整可能
- 安定した雇用条件:社会保険・有給・ボーナスあり
向いている人
どこかに属していることで安心する、安定した雇用条件を重視する人におすすめです。
タイプ②現場での単独作業(配達・清掃・ピッキングなど)
倉庫や現場で黙々と一人で行う作業系の仕事
配送・宅配、清掃、工場でのピッキング・検品、郵便配達、新聞配達などがあります。
メリット
- 人間関係がシンプル:最小限のコミュニケーションで済む
- ルーチンワークで安心:毎日同じ流れで予測しやすい
- 未経験でも始めやすい:特別なスキル不要
向いている人
体を動かす方が集中できる、ルーチンワークで安心感を得たい、すぐに働き始めたい人におすすめです。
タイプ③フリーランス(業務委託・自営業)
企業に雇用されず、自分で仕事を受注する働き方
Webライター、イラストレーター、動画編集、プログラマー、デザイナー、データ入力などがあります。
メリット
- 人間関係のストレスがほぼゼロ:基本的に作業のみに集中
- 完全に自分のペース:時間・場所・方法すべて自由
- 得意分野を活かせる:興味・こだわりを仕事にできる
向いている人
特定の分野への強い興味・こだわりがある、自己管理能力が高い、完全に一人で働きたい人におすすめです。
私の体験談:在宅ワークで人生が変わった

ここからは、少し私自身の在宅ワークでの話を書いていきますね。
オフィス勤務時代:毎日がつらかった
以前はオフィス勤務で働いていましたが、毎日がつらくて仕方ありませんでした。
オフィス勤務での困りごと:
- 雑談タイム:休憩時間の雑談についていけず、一人でいると「コミュ障」扱い
- マルチタスク:電話対応中に別の人から話しかけられてパニック
- 感覚過敏:オフィスの蛍光灯と騒音で常に疲労
- 曖昧な指示:「適当に」「いい感じで」が理解できない
- 報連相:タイミングがわからず、いつも後手に回る
毎日帰宅すると疲れ果てて、何もする気力がありませんでした。
「私は社会人として向いていないのかも」と自分を責め続けていました。
在宅ワークに転職:劇的な変化
思い切って在宅ワーク可能な障害者雇用に転職したところ、驚くほど働きやすくなりました。
在宅ワークでの変化:
- 集中力向上:中断されることなく、数時間集中して作業可能
- ストレス激減:雑談や気遣いがなく、純粋に仕事に向き合える
- 体調安定:感覚過敏の影響がなく、疲労が大幅に軽減
- 自己肯定感回復:「できない人」から「頼りになる人」へ評価が変化
- プライベート充実:通勤時間がなくなり、自分の時間が増加
私の現在の働き方
私は現在、CADオペレーターとして完全在宅で働いています:
- 勤務時間:9:00-18:00(フルタイム)
- 業務内容:建築図面の作成・修正
- コミュニケーション:メール・チャット・オンライン会議
- 年収:約400万円(契約社員から正社員に昇格)
- 働きやすさ:人間関係のストレスがほぼゼロ

おすすめの「一人でできる仕事」具体例
それぞれのタイプで、具体的にどんな仕事があるのかをご紹介します。
在宅ワーク系の職種
事務・データ処理系
- データ入力:顧客情報、商品情報の入力・更新
- 経理事務:請求書作成、売上管理、経費処理
- CADオペレーター:図面作成・修正(建築・機械系)
IT・クリエイティブ系
- Webデザイナー:ホームページ・バナー制作
- プログラマー:システム開発・保守
- 動画編集:YouTube動画・企業PVの編集
現場単独作業系の職種
- 宅配ドライバー:個人宅・企業への荷物配達
- ビル清掃:オフィスビル・商業施設の清掃
- ピッキング作業:倉庫での商品ピックアップ
フリーランス系の職種
- Webライター:ブログ記事・SEO記事作成
- イラストレーター:キャラクター・挿絵制作
- データ入力:アンケート集計・名刺入力
私が最もおすすめする働き方:企業雇用型の在宅ワーク
3つのタイプを比較した結果、発達障害女性に最もおすすめなのは「企業雇用型の在宅ワーク」です。
フリーランスの厳しい現実を知っておこう
フリーランスは自由度が高い反面、スキルがない段階では誰でもできる単純作業しか受注できません。
その結果、以下のような厳しい現実に直面します:
- 極端に安い単価:文字起こしやデータ入力は文字単価0.1円程度、時給換算で300円以下も
- 営業活動の負担:案件獲得のための営業が発達障害の特性的に大きなストレス
- 収入の不安定さ:「今月は仕事があったけど来月はどうなるだろう」という不安
- 孤独感の増大:完全に一人での作業で相談相手がいない
この収入の不安定さは、ただでさえストレスを感じやすい発達障害の人にとって大きな精神的負荷となります。
企業雇用型なら安心してスキルアップできる
一方で、企業雇用型の在宅ワークなら、未経験でも一般的な給与水準が保証されます。
さらに以下のメリットがあります:
- 安定した収入:未経験でも最低賃金以上が保証され、毎月の収入が予測できる
- 体系的な成長:研修制度を通じて段階的にスキルアップが可能
- 実践的な学び:実務経験を積みながら自然とスキルが身につく
- 適度な繋がり:困ったときに相談できる上司や先輩の存在
- 将来性:スキルを磨いてより良い条件での転職も視野に入る

軽作業系では将来が見えない
軽作業系の仕事は確かに人間関係のストレスは少ないものの、将来的なスキルアップが見込めず、収入の伸びも期待できません。
企業雇用型の在宅ワークなら、安定した環境でスキルを磨きながら、キャリアアップも目指せるます。
転職を成功させるための具体的ステップ
「一人でできる仕事」への転職を成功させるための、具体的なステップをお伝えします。
ステップ1:自分の働きやすい条件を整理する
まず、あなたにとって「一人でできる仕事」の条件を明確にしましょう。
チェックリスト:あなたの希望条件
□ 完全在宅か、週1-2回出社程度か
□ フルタイムか、時短勤務か
□ 安定雇用(正社員・契約社員)か、柔軟性(フリーランス)か
□ パソコン作業中心か、体を動かす作業か
□ 収入重視か、働きやすさ重視か
□ スキルアップしたいか、シンプルな作業がいいか
ステップ2:転職エージェントに相談する
特に在宅ワークを希望する場合は、転職エージェントの活用が不可欠です。
面談で希望条件を伝えておけば、あなたにあった在宅の仕事を紹介してくれます。
おすすめエージェントの記事もあるので、参考にしてみてください。

ステップ3:面接で「一人作業希望」を適切に伝える
面接での伝え方例:
- 「集中して作業に取り組める環境で力を発揮したい」
- 「一人で責任を持って業務を完遂することが得意」
- 「チームワークよりも個人の専門性を活かしたい」
- 「静かな環境の方が集中力が高まります」
ステップ4:入社前に働き方の詳細を確認
- 在宅勤務の頻度と条件
- コミュニケーション方法(メール・チャット・電話の比率)
- 会議や打ち合わせの頻度
- 業務の進め方(個人作業の比率)
まとめ:あなたらしく働ける場所は必ずある
発達障害のある人にとって、「一人でできる仕事」は決して逃げではありません。
むしろ、自分の特性を理解し、それに合った環境を選ぶ賢明な判断です。
「一人でできる仕事」選びのポイント
- 企業雇用型在宅ワーク:安定性と働きやすさを両立したい人におすすめ
- 単独作業:体を動かしながら、シンプルに働きたい人におすすめ
- フリーランス:完全に自分のペースで、得意分野を活かしたい人におすすめ
- 診断がある場合:障害者雇用で配慮を受けながら働くことも可能
私自身の経験では、在宅ワークに変えてから人間関係のストレスが劇的に減少し、自己肯定感も回復して仕事が楽しくなりました。

あなたらしく働ける場所は必ずあります。
↓の記事の中から、エージェントをいくつか選んで相談してみてください。

