仕事ができないのは発達障害のせい?|原因・対策・自信を取り戻すヒント

しごとの悩み
またミスしてしまった…私って社会人として向いてないのかも
みんなは普通にできることが、どうして私だけこんなに難しいんだろう…

そんな風に、落ち込んだり自分を責めてしまうことはありませんか?

私自身も何度も「仕事ができない」と悩み、転職を繰り返してきました。

この記事では「仕事ができない」と感じてしまう本当の理由と、自信を取り戻すための具体的な方法をお伝えします。

この記事でわかること

  • 発達障害女性が「できない」と感じてしまう理由と対策
  • 実は「できていること」に気づく大切さ
  • 70%の力で働くことの重要性
  • 自信を取り戻すための具体的な工夫と考え方
私の経験も交えながら、少しラクになる考え方をご紹介します。
この記事を書いた人
彩音

・ASD×ADHD(精神2級)(ASD寄り)
・双極性障害Ⅱ型
・公務員→障害者雇用→一般雇用→障害者雇用(現在)
・転職エージェント経由で完全在宅の転職に成功
・就労移行支援の利用も2回経験あり
・発達障害でも無理なく働くヒントを発信中。

発達障害女性の「仕事ができない」悩みと対処法

「仕事ができない」と感じてしまうのには、発達障害の特性だったり、特有の感じ方に理由があります。

まずはその理由と対策を一緒に見ていきましょう。

①RSD(拒絶過敏症)で失敗への恐怖が強い

RSD(Rejection Sensitive Dysphoria/拒絶過敏症)は、発達障害の人に多く見られる特性です。

RSDがあると、ちょっとした指摘や反応を「否定された」「嫌われた」と強く受け取ってしまいます。

よくある困りごと

  • 上司のちょっとした表情で「嫌われたかも」と感じてしまう
  • 「お疲れさま」の返事がそっけないと「怒ってる?」と不安になる
  • 一度でも注意されると「もうダメだ」と絶望的な気持ちになる
  • 失敗するのが怖くて、行動にブレーキがかかる
  • 報連相をすべきと分かっていても、怖くて声をかけられない

対処法

  • 定時報告制にする:毎日決まった時間(例:15時)に報告
  • メール・チャット活用:口頭が苦手なら文字で伝える
  • テンプレート作成:報告フォーマットを決めておく
  • 「相談があります」宣言:いきなり話すのではなく、予告する

報連相のルールとコツ

②マルチタスクで頭がパンクしてしまう

発達障害の特性により、複数のことを同時に処理するのが困難です。

よくある困りごと

  • 電話対応しながらメモを取ることができない
  • 作業中に話しかけられて混乱する
  • 会議で発言を求められてパニックになる
  • 複数の人から同時に指示を受けて頭が真っ白になる
  • 優先順位をつけるのが苦手

対処法

  • ToDoリストの見える化:紙やアプリでタスクを整理
  • 一つずつルール:1つ終わったら1つ進むを徹底
  • 優先順位の相談:「どれから手をつけますか?」と確認

③ケアレスミスが多くて自己嫌悪になる

発達障害女性は「完璧主義」の傾向が強い一方で、注意力の特性によりケアレスミスも多いという矛盾があります。

よくある困りごと

  • 確認したはずなのに見落としがある
  • 気をつけていてもケアレスミスが多い
  • 集中力にムラがあり、一定のパフォーマンスを保てない
  • 小さなミスでも自分を激しく責める
  • 「1回でも間違えたら終わり」と極端に考える

対処法

  • 紙出力チェック:画面と紙では見え方が違う
  • 音読確認:目と耳の両方を使って確認
  • 時間を置く:作成直後ではなく、時間を置いてチェック
  • ダブルチェック依頼:同僚に確認をお願いする

ケアレスミス撲滅術

④聴覚処理の特性で理解が遅れる

発達障害と併存しやすいAPD(聴覚情報処理障害)では、「音としては聞こえているけれど、言葉として理解するのに時間がかかる」という特性があります。

よくある困りごと

  • 話しかけられても、内容をすぐに理解できず反応が遅れる
  • 会議や電話での早口のやり取りについていけない
  • 周囲がざわざわしていると、言葉が「ぼやけて」聞こえる
  • 「ちゃんと聞いてる?」「返事が遅い」と誤解される
  • 曖昧な指示(「適当に」「いい感じで」)が理解できない

対処法

  • メモを取りながら聞く:「メモ取らせてください」と先に伝える
  • 復唱確認:「○○ということですね?」と内容確認
  • 後からチャット確認:要点をチャットで送ってもらう
  • 静かな場所での相談:騒がしい場所での会話を避ける

APD(聴覚情報処理障害)とは

⑤カモフラージュによる疲弊

特に女性の場合、小さい頃から「普通の人」を演じるカモフラージュが上手になっています。

よくある困りごと

  • 理解できない指示でも「わかりました」と答える
  • 興味のない雑談でも、興味があるふりをする
  • 感覚過敏があっても我慢して「平気」なふりをする
  • 疲れていても「大丈夫です」と言い続ける
  • 本来のパフォーマンスを大幅に低下させる

対処法

  • 「分からない」を伝える練習:「確認させてください」と言う
  • 適度な距離を保つ:すべての雑談に参加しなくてもOK
  • 体調管理を優先:無理をしない日を作る

雑談が苦手な人の働き方のヒント

これらは「努力不足」や「性格の問題」ではなく、脳の特性による自然な反応なんです

ここからは、気持ちが少しラクになれる考え方を書いていきます。

「70%の力」で働くことの重要性

発達障害があると、ミスへの不安や自己否定感から、つい100点を目指してしまいがちです。

でも、完璧を求めすぎると、かえって続かなくなってしまいます。

完璧主義がもたらす悪循環

100点を目指すとこうなる

  • 始めるのも怖くなる:「完璧にできなければ意味がない」
  • 時間がかかりすぎる:一つの作業に時間をかけすぎる
  • 常に不完全だと思う:自分の基準が高すぎて満足できない
  • 疲弊して続かない:エネルギーを使い果たしてしまう

周りの人も「適度に」やっている

職場でよく観察してみると、まわりの人は案外「手を抜くところ」を上手に作っていることか分かります。

「適度にやる」の具体例

  • 書類はざっくり作って、後で調整する
  • 会議では完璧な準備をせず、その場で考える
  • 指示が曖昧でも、とりあえず動いて様子を見る
  • 「まあ、こんなもんでしょう」と割り切る

「70%でOK」の効果

私自身、「70%の力で十分」と思えるようになってから、劇的に働きやすくなりました。

変化したこと

  • 行動しやすくなった:「完璧じゃなくてもとりあえずやってみよう」
  • 継続できるようになった:疲弊せずに長期間働ける
  • ミスへの不安が減った:「直せばいいや」と思える
  • 自己肯定感が回復:「70%でも十分頑張ってる」
あなたの70%は、他の人の100%と同じくらいかもしれません

完璧主義手放し術

実は「できていること」にもっと注目しよう

「できないこと」ばかりに目が向いてしまうと、自分の価値を見失ってしまいます。

でも、よく振り返ってみると、あなたも「ちゃんとできていること」がたくさんあるはずです。

見落としがちな「できていること」

基本的なこと(でも実はすごいこと)

  • 毎日遅刻せずに出勤している:時間管理ができている
  • 挨拶をきちんとしている:社会性がちゃんとある
  • メールの返信が丁寧:文章コミュニケーション能力が高い
  • 期限を守っている:責任感がしっかりしている
  • 困ったときに調べている:問題解決能力がある

発達障害の特性が活かされていること

  • 集中力が高い:興味のある分野では周りより詳しい
  • 正確性がある:丁寧な作業ができる
  • ルールを守る:規則正しく行動できる
  • 誠実である:嘘をつかず、真面目に取り組む
  • 独特の視点:他の人が気づかない点に気づける

ASD女性の強み
ADHD女性の強み

「できたこと」を記録する習慣

毎日「できなかったこと」ばかり考えてしまう人は、意識的に「できたこと」を記録してみましょう。

簡単な記録方法

  • 3行日記:今日できたこと3つを毎晩書く
  • スマホメモ:ちょっとした成功をその場でメモ
  • 週次振り返り:週末に1週間のよかったことを整理
  • 感謝日記:誰かに感謝されたことを記録
「できていること」に目を向けることで、自信を少しずつ取り戻せます

環境を変えることも大切な選択肢

工夫や考え方を変えてもラクにならず、根本的に環境が合わないと感じる場合は、転職を考えるのもひとつです。

環境を変えるべきサイン

こんな状況なら環境変更を検討

  • 工夫しても困りごとが続く
  • 毎日帰宅後にぐったりして何もできない
  • 「自分はダメだ」という気持ちが強くなる一方
  • 体調不良(頭痛、不眠、食欲不振など)が続く

発達障害の女性に合いやすい環境

働きやすい環境の特徴

  • 在宅勤務可能:人間関係のストレスが軽くなる
  • 個人作業中心:マルチタスクや雑談を避けられる
  • 明確な指示:曖昧さが少なく、理解しやすい
  • 柔軟な働き方:時短勤務やフレックス制

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まとめ:自分を責める前に、少しだけ立ち止まってみて

仕事がうまくいかないと感じたとき、つい「自分がダメなんだ」と責めてしまいがちです。

でも、少しずつでいいので、こんなことを振り返ってみてください。

振り返りのポイント

  • 何がつらかったのか:具体的な困りごとを言葉にする
  • どんなときにうまくいかなかったのか:パターンを見つける
  • どんなことなら自分でもできたのか:強みや得意を確認する
  • どんな工夫ができそうか:改善策を考える
  • 環境を変える必要があるか:根本的な解決を検討する

完璧じゃなくていい。70%できたなら、それだけで十分すごい。

そんな視点で、自分自身を見てみてくださいね。

そして、もし気持ちに少し余裕が出てきたら、「自分の特性を活かせる環境」を探してみることも大切です。

あなたらしく働ける場所は必ずあります。
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