A型・B型作業所を経験して分かったこと|働き方の選び方と次のステップ

しごとの悩み

障害があるけど、作業所で働くってどうなんだろう…

発達障害や精神障害があると、働き方に迷うことは少なくありません。

作業所は、一般企業で働くのが難しいときに、無理なく仕事を続けられる選択肢のひとつです。

でも、名前だけは聞いたことがあっても、実際の雰囲気や収入、向き不向きは分かりにくいですよね。

私も過去に、A型作業所とB型作業所の両方を経験しました。

「思っていたより大変だな…」「ここでずっと働くのは難しいかも」と感じたこともあります。

この記事では、そんな私の体験もまじえながら、

  • A型作業所とB型作業所の違い
  • 実際に働いて感じたメリット・デメリット
  • その後の働き方の選択肢(就労移行支援や障害者雇用)

を、分かりやすくまとめていきます。

この記事を読むと、「自分はどんな働き方が合うか」が少しずつ見えてくるはずです。

この記事を書いた人
彩音

・ASD×ADHD(精神2級)(ASD寄り)
・双極性障害Ⅱ型
・公務員→障害者雇用→一般雇用→障害者雇用(現在)
・転職エージェント経由で完全在宅の転職に成功
・就労移行支援の利用も2回経験あり
・発達障害でも無理なく働くヒントを発信中。

A型作業所とB型作業所の違い

「作業所」とひとことで言っても、A型とB型では仕組みや働き方が大きく違います。
まずはそれぞれの特徴を整理してみましょう。

A型作業所とは

  • 雇用契約を結んで働く
  • 給料は最低賃金以上(時給制)
  • 社会保険に加入できる場合もある
  • 比較的、一般企業に近い働き方

A型作業所は、「雇用される」形で働きます。
作業内容は、商品の袋詰め、清掃、軽作業などが多く、比較的シンプルです。

  • 一定の出勤時間を守る
  • 作業スピードや質も求められる

といった点で、B型よりは働くハードルが少し高めです。

B型作業所とは

  • 雇用契約はなし(工賃として支給)
  • 1日の作業時間や出勤日数は柔軟
  • 社会保険は基本的にナシ
  • 作業は多様で、ゆったりした雰囲気

B型作業所は、「雇用ではなく、作業に参加する」形です。
作業内容は、手芸品や雑貨の制作、カフェの簡単な接客、内職などさまざま。

  • 体調に合わせて働きやすい
  • プレッシャーが少ない

というメリットがありますが、工賃は月1~2万円程度が多く、生活の中心となる収入にはなりにくいです。

私のA型作業所での体験談

私が最初に通ったのは、A型作業所でした。
仕事内容は、100円ショップの商品を袋に詰める軽作業です。

作業自体はシンプルで、覚えるのも難しくありません。
スピードも速く、支援員さんや職員さんからは

「作業が早いね!」

と褒めてもらえることもあり、ちょっとし嬉しかったです。

ただ、実際に働いてみると収入面では少し現実的な壁もありました。

  • 時給は最低賃金で、出勤日数も限られる
  • お弁当は必ず指定のところで注文(自腹)
  • 社会保険に入れず、年金や医療保険は自己負担

結果として、手取りとしては思ったより少なく、生活の安定にはつながらないと感じました。

A型作業所は「雇用契約あり」とはいえ、安定した生活のための収入源としては少し心もとないのが正直な感想です。

私のB型作業所での体験談

次に通ったのは、B型作業所でした。

ここでは、カフェのお手伝いや、雑貨の制作・発送など、さまざまな仕事を体験しました。

毎日同じ作業ではなく、日によって内容が変わるので、「今日は何をするんだろう」と少しワクワクすることもありました。

支援員さんも親切な方が多く、困ったときにはすぐ声をかけてもらえて、安心感がありました。

ただ、B型作業所は「雇用契約なし」で、工賃(お給料のようなもの)はごくわずかです。

どれだけ働いても、月に数千円から一万円程度でした。

また、障害の程度が重い利用者さんも多く、人間関係に少し気を使う場面もありました。

私は、ある男性から言い寄られてしまい、対応に困ることも…。

支援員さんに相談して守ってもらえたものの、少し疲れてしまい、最終的には退所することにしました。

B型作業所は、「社会参加の一歩目」「生活リズムを整える場所」としてはとても良いのですが、収入面や人間関係の面では物足りなさを感じやすいかもしれません。

就労移行支援でのステップアップ体験

A型・B型作業所を経験したあと、市役所の福祉課で相談したときに、

「もしかしたら、作業所より就労移行支援のほうが向いているかもしれませんよ」

と紹介されたのが就労移行支援事業所でした。

色々見学して、私が選んだのは、在宅中心・月に1度だけ通所するスタイル。

自分のペースで無理なく挑戦できたのがありがたかったです。

在宅の訓練では、こんなことを経験しました。

  • パソコンを使ったWEBミーティングやチャットの練習
  • 履歴書や職務経歴書など、応募書類の作成練習
  • MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)資格の勉強

パソコンのスキルや応募書類の作り方は、これまでの作業所では学ぶ機会がなかったので、とても新鮮でした。

また、就労移行支援で転職エージェントの存在を教えてもらえたことも、大きな転機でした。

障害者雇用での就職活動は右も左も分からない状態だった私にとって、エージェントのサポートは心強く、結果的に今の職場につながりました。

障害が軽めなら「就労移行支援→障害者雇用」もおすすめ

A型やB型作業所は、無理なく働ける反面、収入や社会保険などの面ではどうしても限界があります。

「もう少し安定した働き方がしたい」
「将来的には、社会保険に入れる仕事に就きたい」

そんな気持ちがあるなら、就労移行支援を経て障害者雇用で働く道も、ひとつの選択肢です。

就労移行支援を利用すると、

  • 生活リズムを整えながら、少しずつスキルを身につけられる
  • 履歴書や面接などの就職活動もサポートしてもらえる
  • 企業実習や職場体験で、自分に合う仕事を試せる

私自身も、就労移行支援をきっかけに障害者雇用の仕事に出会い、いまは安定して働けるようになりました。

就労移行支援→障害者雇用と、少しずつステップアップしていく方法は、「長く安心して働きたい」と思う方にとても向いています。

まとめ:自分に合った働き方を見つけよう

A型・B型作業所には、それぞれにメリットとデメリットがあります。

  • A型作業所:働く練習にはぴったりだけど、収入や社会保険は限られる
  • B型作業所:さらに負担は少ないけれど、収入はほとんどなし
  • 就労移行支援→障害者雇用:安定した働き方につながりやすいステップアップの道

どの選択肢が正解かは、人それぞれ。

大事なのは、自分が何を優先したいかをハッキリさせることです。

「長く安心して働きたい」
「まずは無理なく社会とつながりたい」
「やりがいや収入も大事にしたい」

このように自分の優先順位を整理すると、自然と進む方向が見えてきます。

もしモヤモヤしているなら、まずは自己分析から始めるのがおすすめです。

働きにくさの原因や、自分に合った環境が見えてくると、選択もぐっとラクになります。

自分に合う働き方を見つけて、一歩ずつ進んでいきましょう。

実際に通った就労移行支援所のキズキビジネスカレッジの体験談記事もあるので、読んでみてくださいね。

また、在宅でできる就労移行支援所をまとめた記事もあります。

参考になれば嬉しいです。