【発達障害】キャリア棚卸しのやり方5ステップ|わたしの強みが見える自己分析

転職活動
私なんて、書けるような経歴もスキルもない…
転職したいけど、何をアピールすればいいの?
いつも「普通」を演じることに必死で、本当の自分の得意なことがわからない…

「雑談に合わせるだけで疲れてしまう」
「マルチタスクができない自分はダメな人間だ」
「みんなと同じようにできない私には価値がない」

発達障害の特性がある女性は、本当の自分の強みや価値を見失いがちです。

でも、それは本当にもったいないこと。

あなたには必ず、気づいていない強みや価値があります。

それを見つけるのが「キャリアの棚卸し」です。

キャリアの棚卸しとは、これまでの経験を振り返って整理し、自分の強み・価値観・働きやすい環境を明確にする作業のこと。

この記事では、発達障害の女性が5つのステップで進められるキャリア棚卸しの方法をお伝えします。

  • 「私には何もない」と思っている方でも、隠れた強みが見つかる
  • 転職活動の自己PRに活かせる具体的な材料が手に入る
  • 次の職場選びで失敗しないための判断基準が明確になる
一緒に、あなたの本当の価値を見つけていきましょう
この記事を書いた人
彩音

・ASD×ADHD(精神2級)(ASD寄り)
・双極性障害Ⅱ型
・公務員→障害者雇用→一般雇用→障害者雇用(現在)
・転職エージェント経由で完全在宅の転職に成功
・就労移行支援の利用も2回経験あり
・発達障害でも無理なく働くヒントを発信中。

発達障害女性がキャリアで抱えやすい悩み

まず、発達障害の特性がある女性が、キャリアや仕事について感じやすい悩みを整理してみましょう。

失敗体験ばかりが印象に残ってしまう

  • 「また報連相のタイミングを間違えた…」
  • 「みんなは簡単にやってることができない」
  • 「マルチタスクができなくて迷惑をかけてしまった」
  • 「人間関係がうまくいかずに孤立してしまった」

うまくいかなかった記憶ばかりが強く残り、小さな成功体験は忘れてしまいがちです。

自分を過小評価してしまう

  • 「私なんて特別なスキルなんてない」
  • 「アピールできるような経験なんてない」
  • 「みんなができることができないダメな人間だ」
  • 「転職なんて無理かもしれない」

こんな風に「自分はダメだ」という理由を探してしまいがちです。

でも本当は、あなたには自分でも気づいていない「強みが」必ずあります。

キャリアの棚卸しをすることで、隠れている強みや価値に気づくことができるんです。

失敗ばかりに目が向きがちですが、必ず隠れた成功体験もあります

なぜ発達障害女性にキャリア棚卸しが特に重要なのか

隠れた本当の強みを発見できる

発達障害女性は、自分のダメなところばかり目につきやすく、自分の本来の能力や特性を見落としがちです。

でもキャリア棚卸しをすることで:

  • 自然にできていたことが実は貴重なスキルだったと気づける
  • 疲れずにできる作業が自分の適性だったとわかる
  • 周りから評価されていたポイントを客観的に整理できる

このように、だんだん自分の強みが見えてきます。

働きやすい環境の条件がハッキリする

過去の経験を振り返ることで、「どんな環境なら安心して働けるか」が見えてきます。

棚卸しで明確になること

  • 得意な作業スタイル:一人作業 or チーム作業
  • 働きやすい環境:静かな職場 or 活気のある職場
  • 適している業務:ルーチンワーク or 変化の多い業務
  • 必要な配慮:指示の明確化、優先順位の整理など

転職活動での自信につながる

棚卸しで整理した内容は、そのまま履歴書・職務経歴書・面接で活用できます。

  • 自己PR:具体的なエピソードをもとに強みをアピール
  • 志望動機:自分の価値観と企業の方向性の一致を説明
  • 面接対応:質問されても落ち着いて答えられる

【5ステップ】発達障害女性のためのキャリア棚卸し方法

ここからは、具体的なキャリア棚卸しの進め方を5つのステップで解説します。

STEP1:これまでの経験を「事実だけ」で整理する

最初のステップは、感情や評価を入れずに、事実だけを書き出すことです。

書き出す内容

基本情報

  • 会社名、部署名、職種、雇用形態、在籍期間
  • 具体的な業務内容(日常業務、特別なプロジェクトなど)
  • 使用していたツールやソフト
  • 取得した資格や研修

発達障害女性特有の視点

  • 受けていた配慮(障害者雇用の場合)
  • 工夫していたこと(メモの取り方、確認方法など)
  • サポートしてくれた人や制度

記入例

一般事務(A社、正社員、2022年4月〜2024年3月)

  • データ入力業務(1日平均200件)
  • 請求書作成・管理
  • 電話対応(1日10〜20件)
  • Excel、Word、専用システム使用
  • 工夫:指示はメモに書いてもらう、チェックリスト作成

この段階では、「得意だった」「苦手だった」などの感情は書かないで大丈夫です。

まずは客観的な事実を見える化することが大切です。

まずは淡々と事実を書き出すだけ。書いてみると「結構いろいろやってきたんだな」と気づけます。

STEP2:それぞれの経験に「気持ち」を添える

STEP1で書き出した事実に、その時の気持ちや感情を簡潔に添えます。

感情の書き方例

  • データ入力業務 → 「集中できて楽しかった」
  • 電話対応 → 「緊張して疲れた」
  • チェックリスト作成 → 「安心感があった」
  • 一人作業の時間 → 「ホッとした」
  • 急な依頼対応 → 「混乱して不安だった」

発達障害女性特有の感情も大切に

  • 「気を遣いすぎて疲れた」 → 人間関係の負担が大きい環境だった
  • 「自然体でいられた」 → 理解のある職場環境だった
  • 「認められている感じがした」 → 特性を活かせる業務だった
  • 「いつも緊張していた」 → ストレスの多い環境だった

長文で書く必要はありません。

一言でも感情を記録しておくことで、次のステップで自分の価値観が見えやすくなります。

STEP3:成功パターンと苦手パターンを見つける

STEP2までで整理した内容を見返して、うまくいったときと苦労したときの共通点を探します。

成功パターンの例

  • 静かな環境で一人作業をしているとき → 集中力を活かせる
  • 手順が明確な業務をしているとき → 正確性を発揮できる
  • 理解のある上司のもとで働いているとき → 安心して力を発揮できる
  • 細かいチェック作業をしているとき → 注意深さが評価される

苦手パターンの例

  • 複数の作業を同時に求められたとき → マルチタスクが困難
  • 曖昧な指示で進めなければならないとき → 明確な指示が必要
  • 雑談の多い職場にいるとき → カモフラージュで疲労
  • 急な変更や依頼が多いとき → 予定変更への対応が困難

パターンを強みと課題に変換する

成功パターン → 強み

  • 静かな環境での集中 → 高い集中力
  • 手順を守る → 正確性・責任感
  • 細かいチェック → 注意深さ・品質管理能力

苦手パターン → 配慮が必要な点

  • マルチタスクが困難 → 作業の優先順位を明確にしてほしい
  • 曖昧な指示が苦手 → 具体的で明確な指示をお願いしたい
苦手なことも「配慮があれば活かせる特性」として整理できます

STEP4:スキル・能力を具体的に言語化する

STEP3で見つけた強みを、転職活動で使える「スキル・能力」として表現し直します。

ポータブルスキル(どの職場でも活かせるスキル)

  • 継続力・集中力:一つのことにコツコツ取り組める
  • 正確性:ミスなく丁寧に作業を進められる
  • 責任感:与えられた仕事を最後まで責任を持って完了する
  • 学習意欲:新しいスキルや知識を身につけることを惜しまない
  • 誠実さ:約束や期限を守り、信頼される

テクニカルスキル(専門的なスキル)

  • PC操作:Excel、Word、PowerPoint、特定のシステム操作
  • データ処理:正確なデータ入力、集計、分析
  • 事務処理:書類作成、ファイリング、スケジュール管理
  • 品質管理:チェック作業、校正、検証

スキルの表現例

Before(自分の感覚)
「一人でコツコツやるのが好き」
After(スキル表現)
「集中力を活かし、正確性を重視したデータ処理業務が得意。長時間の集中作業でも品質を維持しながら効率的に進められる」

STEP5:次のキャリアの方向性を決める

最後のステップでは、ここまでの分析結果をもとに今後のキャリアの方針を決めます。

働き方の希望を整理する

働き方の軸を決める

  • 環境面:在宅勤務、静かなオフィス、少人数職場など
  • 業務面:個人作業中心、ルーチンワーク、専門性を活かすなど
  • サポート面:理解のある上司、明確な指示、定期的なフィードバックなど
  • 成長面:スキルアップ、資格取得、専門性の向上など

具体的なアクションプランを立てる

短期目標(3ヶ月以内)

  • 転職エージェントに相談して、自分に合う求人を探す
  • 履歴書・職務経歴書を棚卸し結果をもとに作成する
  • 必要なスキルアップ(資格取得など)を始める

中期目標(6ヶ月〜1年)

  • 理想の働き方ができる職場に転職する
  • 新しい職場で自分の強みを活かす
  • 継続的にスキルアップを図る
小さな目標から始めて、少しずつ理想の働き方に近づいていきましょう

棚卸しを効率的に進めるコツ

時間を区切って取り組む

  • 1回15〜20分を目安に、短時間で区切る
  • 疲れる前にやめることで、継続しやすくなる
  • 数日に分けて少しずつ進める

ツールを活用する

おすすめツール

  • Excel・Googleスプレッドシート:項目ごとに整理しやすい
  • マインドマップ:視覚的に整理できる
  • ノート・メモアプリ:思いついたときにすぐ記録

完璧を求めない

  • 60〜70%の完成度でも十分価値がある
  • 後から追加・修正すればいいと割り切る
  • 書き漏れがあっても気にしない

書類作成で迷ったときの相談先

「自分一人だと客観的な判断が難しい」
「本当にこの書類で大丈夫か不安」

そんなときは、書類作成のプロに相談するのも一つの方法です。

  • 家族や信頼できる人に客観的な意見をもらう
  • 転職エージェントと一緒に整理する
  • キャリアカウンセラーに相談する

棚卸し結果を転職活動に活かす方法

転職エージェントとの面談で活用する

キャリア棚卸しの結果は、転職エージェントとの面談で非常に有効です。

エージェント面談での活用法

  • 強みとスキル:「こんな業務が得意で、こんな成果を出せます」
  • 希望条件:「静かな環境で個人作業中心の仕事を希望します」
  • 配慮事項:「指示は具体的にいただけると力を発揮できます」
  • 避けたい条件:「マルチタスクが多い職場は苦手です」

転職エージェントの初回面談を攻略するコツ

応募書類作成に活用する

  • 職務経歴書:具体的な業務内容と成果を記載
  • 自己PR:強みを裏付けるエピソードを記載
  • 志望動機:自分の価値観と企業の方向性の一致を説明

応募書類の作り方と通過率を上げるコツ

面接対策に活用する

よくある質問への準備

  • 「あなたの強みは?」 → 棚卸しで見つけた強みとエピソード
  • 「なぜ転職を?」 → 自分の価値観と理想の働き方
  • 「どんな配慮が必要?」 → 具体的で建設的な配慮事項

面接を乗り切る準備と当日の工夫

つまずきやすいポイントと対処法

ネガティブな記憶ばかり思い出してしまう

対処法:

  • 意識的に「うまくいったこと」も一緒に書く
  • 小さな成功体験も見逃さずに記録する
  • 「完璧でなくても評価されたこと」に注目する

途中で挫折してしまう

対処法:

  • 15分だけなど時間を区切って取り組む
  • すべてを一度に完成させようとしない
  • 疲れたら休憩して、また別の日に続ける

分析に時間をかけすぎて行動できない

対処法:

  • 70%の完成度で次のステップに進む
  • 転職エージェントと一緒に整理しながら進める
  • 行動しながら修正していくスタンスを持つ
完璧を目指さず、「今よりも自分を理解する」ことから始めましょう

まとめ:キャリア棚卸しで見つける「私らしい働き方」

発達障害の特性がある女性は、自分の本当の価値を見失いがちです。

でも、キャリアの棚卸しをすることで、必ず隠れた強みや価値が見つかります。

キャリア棚卸し5ステップのまとめ

  1. これまでの経験を事実だけで整理
  2. それぞれの経験に気持ちを添える
  3. 成功パターンと苦手パターンを見つける
  4. スキル・能力を具体的に言語化
  5. 次のキャリアの方向性を決める

棚卸しで整理した内容は、そのまま転職活動の強力な武器になります。

  • 転職エージェントとの面談で自分の希望を明確に伝えられる
  • 履歴書・職務経歴書に説得力のある内容を書ける
  • 面接で自信を持って自分の強みを話せる
  • 職場選びで失敗しないための判断基準ができる

「私には何もない」と思っていたあなたにも、必ず価値ある経験と強みがあります。

一人きりで悩まず、転職エージェントなどの専門家のサポートを受けながら、あなたらしく働ける道を見つけていきましょう。

まずは棚卸しから始めて、転職エージェントに相談してみませんか?きっと新しい可能性が見つかります。
【2025完全版】発達障害の女性におすすめ転職エージェントを6社厳選!
ASD・ADHDなど発達障害のある女性向けに、安心して使える転職エージェントを紹介。 働きやすい職場探しと面接サポートで、転職の不安を減らせます。