

「報告したいけど、こんなことで時間を取らせていいのかな?」
「詳しく話そうとすると長くなっちゃうし…」
そんな風に迷っているうちに、小さな問題が大きなトラブルになってしまった経験はありませんか?
ASDの女性は、相手のことを考えすぎるあまり、報連相のタイミングを逃しがちです。
でも実は、「迷ったら報告」が正解なんです。
この記事では、ASD女性によくある報連相の悩みと、もう迷わなくなる具体的なルールをお伝えします。
- ASD女性の報連相「あるある」な悩み
- いつ・何を・どう伝えるかの明確なルール
- すぐ使えるシーン別テンプレート
- 失敗した時のリカバリー方法
「空気を読む」ではなく「型」で身につける報連相術で、職場での信頼関係を築いていきましょう。

ASD女性の報連相「あるある」な悩み
まず、ASD女性が報連相で感じがちな悩みを整理してみましょう。
「私だけじゃないんだ」と安心してもらえると思います。
タイミングがわからなくて報告が遅れる
相手のことを考えすぎて、結果的に迷惑をかけてしまうのがASD女性の特徴です。
- 上司が忙しそうで声をかけられない
- 「このくらいのことで報告していいの?」と迷う
- 相手の都合を考えすぎて、タイミングを逃す
- 「もう少し情報が揃ってから」と先延ばしにする
でも実は、上司は「報告が遅い」方が困ります。
忙しくても、重要な情報は早く知りたいのです。
何をどこまで話せばいいかわからない
ASDの特性で、相手の求めている情報量が読めないことがあります。
- 詳しく話しすぎる
- 逆に簡潔にしすぎる
- 背景から説明して、結論がなかなか出てこない
- 自分では重要じゃないと思ったことが、実は大事だった
一人で抱え込んで問題が大きくなってしまう
これが最も危険なパターンです。
責任感の強さが裏目に出てしまいます。
- 「自分で何とかしなきゃ」と一人で悩む
- 「まだ解決策が見つかってないから報告できない」と思い込む
- 「怒られるかも」という不安で報告を先延ばし
- 気づいた時には手遅れになっている
失敗例
Aさんの場合(システムトラブル)
- システムにエラーが出たが「自分で直せるかも」と思い報告せず
- 3日間一人で格闘するも解決できず
- 結果的に他の人の業務にも影響が出てしまった
- 「なんですぐ言わなかったの?」と叱られる
完璧主義が邪魔をする
ASD女性によくある完璧主義が、適切な報連相を妨げることがあります。
- 「すべての情報が揃ってから報告しよう」
- 「解決策も一緒に提案しなければ」
- 「間違ったことを言ったら恥ずかしい」
- 「もう少し調べてから」
でも実際は、「途中報告」の方が上司には助かります。
早めに状況を把握できれば、適切な指示やサポートができるからです。

もう迷わない!報連相の基本ルール
ここからは、具体的なルールをお伝えします。
「空気を読む」必要はありません。

このルールに従えば、適切なタイミングで報連相ができます。
報告タイミングの判断基準
迷った時は、この3つの基準で判断してください。
報告タイミングの3つの判断基準
- 即座に報告:トラブル発生、締切に影響、予算に影響、安全に関わること
- 当日中に報告:進捗の変化、新しい情報、質問事項、予定の変更
- 定期報告:週次・月次の進捗更新、数字の更新
「即座に報告」が必要なケース
- システムエラーが発生した
- お客様からクレームがあった
- 締切に間に合わない可能性が出てきた
- 予算を超えそうになった
- 体調不良で休む必要がある
「当日中に報告」で良いケース
- 作業の進捗に変化があった
- 新しい情報を入手した
- 判断に迷うことが出てきた
- 他部署から連絡があった
内容は「結論→理由→詳細」の順番
必ず結論から話すことで、相手に分かりやすく伝えられます。
報告の基本構成
- 結論:何が起きたか、現在の状況
- 理由:なぜそうなったか、背景
- 詳細:具体的な内容、数字、今後の予定
良い例と悪い例
悪い例:
良い例:
話しかけるタイミングの見極め方
相手の状況を判断するサインを覚えておけば、適切なタイミングで声をかけられます。
話しかけやすいタイミング
- 書類を整理している
- 飲み物を飲んでいる
- 電話が終わったばかり
- 席に戻ってきたタイミング
避けるべきタイミング
- 電話中、会議中
- 集中してPC作業をしている
- 眉間にしわを寄せている
- 急ぎ足で歩いている
- 昼食時間
声のかけ方の基本パターン
- 「お疲れさまです。○分程度お時間よろしいでしょうか」
- 「急ぎではないのですが、お手すきの時にご相談があります」
- 「簡単な確認なのですが、今よろしいですか」

時間の目安を伝えることで、相手も安心して対応してくれます。
シーン別・報連相テンプレート
具体的な場面で使えるテンプレートをご紹介します。
この型に当てはめれば、迷わず報連相できます。
進捗報告のテンプレート
進捗報告の基本フォーマット
- 「○○の件の進捗をご報告します」
- 「現在の状況:□□まで完了(全体の○割完了)」
- 「予定との差:予定通り / ○日遅れ / ○日前倒し」
- 「次のステップ:△△を○月○日までに実施予定」
- 「確認事項:××について判断をお願いします」(あれば)
具体例
「新商品の資料作成の進捗をご報告します。現在、商品概要と価格設定まで完了し、全体の6割が終わっています。予定より1日遅れていますが、明日中にはデザイン案まで完成予定です。なお、キャッチコピーについて、AとBの2案で迷っておりますので、後ほどご確認をお願いします。」
トラブル報告のテンプレート
トラブルの報告は、事実→影響→対処の順番で伝えます。
トラブル報告の3ステップ
- 何が起きたか(事実を簡潔に)
- 影響範囲(どこまで影響するか)
- 対処法(今後どうするか)
具体例
「お客様から商品の不具合についてお電話をいただきました。対象は先月出荷分の約50個で、明日までに交換対応が必要です。在庫を確認したところ代替品はありますので、午後に私がお客様先に伺って交換させていただく予定です。」
質問・相談のテンプレート
相談する時は、背景→困っている点→聞きたいことの順番で整理します。
- 背景:「○○の件で」(簡潔に状況説明)
- 困っている点:「△△について判断に迷っています」(具体的に)
- 聞きたいこと:「××についてご指示をお願いします」(明確に)
具体例
「来月の展示会の件でご相談があります。会場設営の業者から2つの提案をいただいているのですが、予算と効果のバランスで判断に迷っています。A案とB案の見積もりをお渡ししますので、どちらで進めるかご指示をお願いします。」

報連相で失敗した時の対処法
完璧な報連相を目指す必要はありません。
失敗した時の対処法を知っていれば、安心して報連相にチャレンジできます。
報告が遅れてしまった場合
隠さずに素直に対応することが大切です。
対処の手順
- すぐに報告:気づいた時点で即座に
- 素直に謝罪:「報告が遅れて申し訳ありません」
- 理由を簡潔に:「判断に迷っていました」「自分で解決しようとしていました」
- 今後の改善策:「今後は○○の段階で報告します」
謝罪の例
「○○の件、報告が遅れて申し訳ありません。自分で解決できると思い時間をかけすぎました。今後は判断に迷った段階で、まずご相談させていただきます。」
内容を間違えて伝えてしまった場合
間違いは誰にでもあります。迅速な訂正が重要です。
- すぐに訂正の連絡:気づいた時点で即座に
- 正しい情報を明確に:間違いと正解を分かりやすく
- 影響範囲を確認:他の人にも伝わっていないかチェック
- 原因と対策:なぜ間違えたか、今後の注意点
一人で抱え込みそうになった時の対処法
「迷ったら相談」を合言葉にしましょう。
こんな時は必ず相談
- 解決策が2つ以上あって迷う時
- 予定より時間がかかりそうな時
- 他部署や外部との調整が必要な時
- いつもと違うことが起きた時
- 「これで大丈夫かな?」と不安になった時
相談のハードルを下げる工夫
- 「簡単な確認ですが」と前置きする
- 「5分だけお時間ください」と時間を区切る
- 「判断に迷っています」と正直に伝える
- メールで簡潔に質問する
職場で信頼される報連相のコツ
報連相は、単なる情報伝達ではありません。
信頼関係を築くためのコミュニケーションでもあります。
「安心できる部下」になる方法
上司が安心して仕事を任せられる部下になるためのポイントです。
- 定期的な報告:週1回など、決まったタイミングで状況を共有
- 悪いニュースこそ早めに:問題は早く共有することで一緒に解決できる
- 自分なりの意見も添える:「○○だと思うのですが」と考えを伝える
- 「ありがとうございます」を忘れない:指示をもらったらお礼を
上司との関係を良くする工夫
- 上司の好みを把握:口頭派かメール派か、詳細派か簡潔派か
- 忙しい時間帯を避ける:朝一番、会議前後などは控える
- 感謝の気持ちを表現:「おかげで○○できました」
- 成果も報告:うまくいった時も報告する
同僚との情報共有のコツ
- チームに影響する情報は早めに共有:スケジュール変更、新しい情報など
- 「教えてもらった」時のお礼:「ありがとうございます、助かりました」
- お互いにフォローし合える関係作り:「何かあったら声をかけてください」

まとめ:報連相は「型」で身につけられる
ASD女性の報連相の悩みは、「型」を覚えることで解決できます。
今日から実践できる報連相のルール
- タイミング:迷ったら報告、完璧を待たない
- 内容:結論→理由→詳細の順番で
- 方法:テンプレートを活用して型に当てはめる
- 失敗対応:隠さず素直に、改善策も併せて
完璧を目指さない
- 最初は型通りで構わない
- 失敗を恐れず、少しずつ改善
- 「迷ったら相談」を合言葉に
- 一人で抱え込まない
自分なりのルールを作る
- 上司の好みに合わせてカスタマイズ
- うまくいった方法は継続
- 定期報告のタイミングを決める
- 相談しやすい人を見つけておく
「空気を読む」必要はありません。
この記事のルールに従えば、適切な報連相ができるようになります。
最初は緊張するかもしれませんが、慣れてくれば自然にできるようになります。
そして何より、上司や同僚との信頼関係が深まり、働きやすい環境を作ることができます。
あなたの責任感は、正しい報連相と組み合わせることで、職場での大きな強みになります。
まずは一つのテンプレートから、試してみませんか?

次に読みたい記事
電話が苦手な人に

毎日仕事がつらい人に

ラクに話せるヒント集

