「ちゃんと寝てるのに、なんだか疲れが取れない…」
そんなふうに感じることはありませんか?
私もそうです。
十分に休んだつもりでも、体が重くて、心もふわっとしない。
ASDの特性をもつ私たちは、日常の中でも実は人よりずっとたくさんの刺激や情報と向き合っていて、無意識のうちにエネルギーを使い果たしてしまっていることがあるんです。

今日は、私自身の体験もまじえて「心と体の休ませ方」をご紹介したいと思います。
なぜASDさんは疲れやすいの?
たとえば、職場や外出先でたくさんの人が話しているざわざわした場所にいるだけで、私はどっと疲れてしまいます。
それは、音や光、におい、人の動きといった“刺激”の一つひとつを、脳がぜんぶ処理しようとしているから。
また、人とのやりとりの中で「空気を読む」「表情を読み取る」「場に合わせた反応をする」…
こんなふうに無意識でやっていることが、ASDの私たちにはとても大きなエネルギーを使うんです。
予定の変更や、思いがけないハプニングにも弱くて、「えっ、なんで?」「どうしよう?」とパニックになってしまうこともあります。
表面的には「ふつう」に過ごしているように見えても、実は毎日フルマラソンみたいなもの。

それが、ASD女性の“疲れやすさ”の理由かもしれません。
五感を休ませる。「刺激ゼロ」の時間をつくろう
疲れたとき、私がまずするのは“静かになること”。
とくに音。

私はノイズキャンセリングイヤホンをして、お気に入りの音楽を流します。
そうすると、頭の中が「仕事モード」から「プライベートモード」にすっと切り替わってくれるような気がするんです。
同時に、
- スマホの画面を見ない
- 部屋の照明を少し落とす
- あえてテレビもつけない
そんなふうに視覚の情報もお休みさせてあげると、驚くほど気持ちが落ち着いてきます。
ちょっとだけ“世界から離れる”くらいの気持ちで自分の感覚を守ってあげてくださいね。
心と体に安心を。「ルーティン」の力を借りよう
ASDの私は、毎日のルーティンがあるととても安心できます。
たとえば寝る前には、温かいハーブティーを飲んで、照明を少し暗くして、深呼吸をしてからベッドに入るようにしています。
「この流れがあると、自然に心が落ち着く」
そう感じる“お決まりのパターン”があると、気持ちがそわそわしにくくなるんです。
朝のルーティンも、1日を穏やかに始めるお守りのようなもの。

少しだけ早く起きて、静かな時間を持ってみるのもおすすめです。
「ただ休む」じゃ足りないときは、好きなことでリセットしよう
ぼーっとするだけでは、逆に不安が大きくなってしまう。
そんな時ってありませんか?

私の場合、音楽を聴いたり、こうやって文章を書いたりすりことが、心のリセットになっています。
何かに集中しているときって、余計な思考から離れられるからなのか、終わったあとは少しだけ心が軽くなる気がするんです。
「好きなことをする時間」は、心のエネルギーを回復させてくれる“能動的な休息”。
無理にがんばる必要はないけれど、ほんの少し体を動かしたりするのも、いい気分転換になりますよ。
頭の中を「整理」すると、心にもスペースができる
考えすぎて疲れてしまうこともとても多いです。
だから、夜ベッドに入る前に、ノートにぐるぐるした思考を書き出してみることがあります。
何が不安なのか。明日やらなきゃいけないことは何か。
それを「見える化」すると、頭の中にあった“重たさ”が少しだけ軽くなります。
ToDoリストやスケジュール帳を使うのも、思考整理には効果的。
あとは、深呼吸をしながら5分間、目を閉じてみるだけでも、意外と頭がすっきりすることもあるんです。
あなたは、「そのまま」で、ちゃんと素敵です
疲れやすいのは、あなたが「がんばっている証」です。
たくさんのことを感じて、たくさんのことに気づいて、でもそれを無理して“普通”に見せようとしてきたからこそ、心と体は悲鳴をあげてしまう。
私も以前は「もっと頑張らなきゃ」と思っていました。
でも、休むことは“怠け”なんかじゃなくて、「自分を大事にすること」なんだと、ようやく思えるようになってきました。
無理に「元気」にならなくてもいい。

「ちょっと疲れてるな」と思ったら、そっと立ち止まって、自分をいたわってあげてください。
まとめ|あなたの休息は、あなたの未来を守ってくれる
疲れた心と体を癒すために…
- 五感への刺激をシャットアウトしてみる
- 心地よいルーティンを見つける
- 好きなことに没頭する時間を作る
- 思考を整理して、頭の中にスペースをつくる
どれも、“特別なこと”ではなくて大丈夫。
自分の感覚を大切にして、少しずつ自分を取り戻していくような時間を大切にしてください。

あなたが今日、少しでも「ホッとできた」と感じられるような休息が取れますように。
疲れやすさの原因を深く知るために、自己分析記事で自分の特性を整理してみるのもおすすめです。

また、職場で理解を得ることで疲労を軽減できる場合もあります。
カミングアウトのメリット・デメリットも参考にしてくださいね。

