
全然思いつかない…

書いても同じ内容になっちゃう…
志望動機を書こうとすると、手が止まってしまうことはありませんか?
「どうしてこの会社に入りたいのか、うまく言葉にできない…」
「自分の気持ちを上手に表現できない」
発達障害の特性がある人にとって、志望動機は特にハードルが高く感じられることがあります。
私自身、ASDとADHDの診断があり、これまで複数回の転職活動を経験してきました。
最初の頃は、志望動機がうまく書けなくて本当に困りましたが、コツが分かってからはスムーズに書けるようになりました。
実は、志望動機は長く立派な文章を書く必要はありません。
企業に「この仕事がしたい」「ここで働きたい」という気持ちが伝われば十分です。
この記事では、そんな私の体験もふまえて、面接官を納得させられる志望動機の書き方を詳しく解説していきます。
「志望動機が思いつかない」「何から始めればいいかわからない」という方も、きっと最初の一歩のヒントが見つかります。

発達障害女性が志望動機で悩みやすいポイント
まず、発達障害の特性がある女性が志望動機で感じやすい悩みを整理してみましょう。
自分の気持ちや理由をうまく言葉にできない
こんな経験はありませんか?
- 「なんとなく良さそう」としか思えない
- 企業のホームページを見ても、どこに魅力を感じたらいいかわからない
- 書こうとすると頭が真っ白になってしまう
このように、なんとなくを文章に変えるのが難しいと感じることがよくあります。
企業の求める人物像と自分が合うか不安
求人情報に書かれている「求める人物像」を見ると、
- 「協調性がある方」→ 私は人間関係が苦手なのに…
- 「コミュニケーション能力の高い方」→ 雑談に入れないのに…
- 「主体的に行動できる方」→ 指示がないと動けないのに…
と感じて、「この会社に応募していいのかな?」と不安になることがあります。
でも、企業が本当に求めているのは「完璧な人」ではありません。その仕事をきちんとやってくれる人です。

志望動機の基本の考え方
志望動機を書く前に、まず基本的な考え方を整理しておきましょう。
志望動機は「なぜここで働きたいか」を伝える場所
志望動機と自己PRの違いがわからない、という方も多いですが、
- 自己PR:「私にはこんな強みがあります」
- 志望動機:「だからこの会社で働きたいです」
という関係性になります。
志望動機で一番大切なのは、企業にとって「この人はうちで働きたいと思ってくれている」と伝わることです。
「すごい理由」は必要ない
志望動機では、感動的なエピソードや特別な理由は必要ありません。
- ちょっと興味があることがある
- なんとなく良さそうだと思った
- 自分の特性に合いそうだと感じた

そんな小さな理由でも、素直に伝えれば十分に魅力的な志望動機になります。
採用担当者に響く志望動機を作る3つのステップ
志望動機は、次の3つのステップで考えると整理しやすくなります。
この順番で作ると、短くても伝わる文章に自然に仕上がります。
ステップ1:職種・業界への興味を伝える
まずは、なぜその仕事をしたいのかを伝えます。
ここでは、まだ企業名を出さなくても大丈夫です。
「この職種・この業界の仕事に興味があります」という入口を作ることで、採用担当者に「この人はこの仕事がしたいんだな」と伝わります。
職種への興味の例
- コツコツ作業が好きだから、事務の仕事をしたい
- 人と話すのが楽しいから、接客にやりがいを感じる
- パソコン作業が得意だから、データ入力や在宅ワークに興味がある
- 静かな環境で集中したいから、個人作業中心の仕事を探している
小さな理由でも大丈夫です。自分の得意や好きなことと結びついていれば十分です。
ステップ2:その会社を選んだ理由を伝える
次は、なぜ他の会社ではなく、この会社に応募したのかを伝えます。
ここが入ることで、採用担当者は「この人はうちの会社に関心を持ってくれている」と感じます。
ポイントは「共感できることを1つだけ」。
会社を選んだ理由の例
- 企業理念や社風に共感した
- 商品やサービスに良い印象を持った
- 求人内容や働き方が、自分の希望に合っている
- 在宅勤務制度など、働きやすい環境が整っている
無理に長く書く必要はありません。
「この会社のここに惹かれた」という1点だけを、短く自分の言葉で伝えれば十分です。
ステップ3:入社後の貢献意欲を伝える
最後は、入社したらどんな形で貢献したいかを伝えます。
ここまでのステップ1・2で、仕事への興味と会社への関心が伝わっています。
そこに未来の貢献イメージを加えることで、採用担当者に「採用後の姿」がはっきりイメージされます。
貢献意欲を表現するコツ
- 自分の強みをどう活かせるかを伝える
- 「役に立ちたい」という前向きな気持ちを素直に書く
- 長い説明は不要。1〜2文で十分

【グレーゾーン女性向け】一般雇用での志望動機例文
まずは、診断を受けていない方や、一般雇用での転職を考えている方向けの例文をご紹介します。
例文①:事務職(集中力・正確性をアピール)
コツコツと正確に作業を進めることが得意で、事務の仕事に興味を持ちました。貴社の「丁寧で正確な事務処理を大切にする社風」に共感し、私の性格や働き方に合うと感じました。
これまでのデータ入力の経験を活かし、正確な事務作業で貴社に貢献したいと考えています。
例文②:在宅ワーク(環境への配慮を自然に表現)
集中して作業に取り組むことが得意で、在宅で行う事務やデータ入力の仕事に興味を持ちました。貴社の在宅勤務制度や、安心して作業に集中できる業務環境に魅力を感じました。
集中力と継続力を活かし、安定したパフォーマンスで業務に貢献したいと考えています。
例文③:接客・販売職(人と関わることの好き・得意をアピール)
人と接することが好きで、お客様に喜んでいただける接客や販売の仕事にやりがいを感じています。貴社の○○店舗を利用した際のスタッフの方々の丁寧な対応が印象的で、私もこの環境で働きたいと感じました。
明るく丁寧な接客でお客様に安心感を与え、売上にも貢献したいです。
ポイント
- 発達障害について直接触れず、「個人の特徴」として自然に表現
- 具体的な強みと仕事への活かし方を明確に記載
- 企業研究に基づいた、説得力のある志望理由
【診断済み女性向け】障害者雇用での志望動機例文
発達障害の診断を受けている方向けの、障害者雇用での志望動機例文をご紹介します。
例文①:特性を強みとして表現する場合
ASDの特性により、決まった手順の作業に集中して取り組むことができ、事務や情報処理の仕事に適性があると感じています。貴社の障害者雇用における丁寧なサポート体制と、個人の特性を活かせる業務内容に魅力を感じました。
集中力と正確性を活かし、長期的に安定した業務遂行で貴社に貢献したいと考えています。
例文②:配慮を受けながら働く意欲を伝える場合
発達障害の特性があり、これまで一般雇用で働く中で環境への配慮の必要性を感じてきました。貴社の障害者雇用では個人の特性に応じた配慮を受けながら働けると伺い、安心して力を発揮できると感じました。
自分に合う環境でこれまでの経験を活かし、継続的に業務に取り組んで貴社に貢献したいです。
例文③:在宅勤務の配慮を含める場合
ADHDの特性により、静かな環境での集中作業が得意で、在宅でのデータ入力や事務処理に適性があります。貴社の在宅勤務制度と障害者雇用における柔軟な働き方に魅力を感じ、自分の特性を活かして働けると確信しました。
集中力を最大限に発揮し、質の高い業務成果で貴社の発展に貢献したいと考えています。
ポイント
- 特性を前向きに捉え、強みとして表現
- 障害者雇用のメリット(配慮・サポート)への言及
- 長期的に安定して働く意欲の表明
タイプ別の特性活用法
自分の特性を志望動機でどう表現するか、タイプ別のヒントをご紹介します。
ASDタイプの特性を活かした表現
特性
- ルーティンワークが得意
- 細かいことに気づく
- 集中力が高い
- 正確性を重視する
志望動機での表現例
- 「決まった手順の作業を正確に実行できます」
- 「細かいチェックや品質管理に集中して取り組めます」
- 「一つの作業に集中して、継続的に成果を出せます」
ADHDタイプの特性を活かした表現
特性
- 興味のあることには高い集中力
- アイデアを出すのが得意
- 行動力がある
- 人と話すことが好き
志望動機での表現例
- 「興味のある分野では高い集中力を発揮できます」
- 「新しいアイデアを提案し、積極的に行動できます」
- 「人とのコミュニケーションを通じて成果を出せます
志望動機を書くときの注意点
避けたい表現
- 「○○ができません」 → 「△△なら得意です」に変換
- 「障害のせいで」 → 特性は強みとして表現
- 「普通の人のようには」 → 比較表現は避ける
- 企業ホームページのコピペ → 自分の言葉で表現
文字数の目安
- 履歴書:150〜200文字程度
- 職務経歴書:200〜300文字程度
- エントリーシート:指定文字数の8割以上
転職エージェントの活用法
志望動機は、転職エージェントと一緒に作ると、より魅力的になります。
エージェントと一緒に作るメリット
- 客観的な視点でアドバイスをもらえる
- 企業目線での魅力的な表現を教えてもらえる
- 応募企業に合わせたカスタマイズができる
- 面接での説明方法も一緒に考えてもらえる

私もエージェントと一緒に応募書類を作りました。いったんコツが分かると、どんどん書けるようになっていきます。
転職エージェントについては、ここで書くと長くなるので、詳しく知りたい人は↓の記事を読んでみてください。
まとめ:あなたらしい志望動機を作ろう
志望動機は、無理に立派な文章を書く必要はありません。
「この仕事がしたい」「この会社で働きたい」という気持ちを、シンプルに伝えられれば十分です。
志望動機作成のステップ
- なぜその職種に興味があるかを考える
- その会社の魅力を1つ見つける
- 入社後の貢献意欲を短く伝える
- 診断の有無に応じて表現を調整する
この4つを意識すれば、志望動機は必ず形になります。
志望動機は、あなたから企業へのラブレターです。
完璧でなくても、あなたの気持ちがこもった文章なら、きっと届きます。

