
こんにちは。彩音です。
このシリーズでは、ASD・ADHDやAPDの特性を持つわたしが、「自分らしく働ける場所」に出会うまでの道のりを、少しずつ綴っています。
前回は、発達障害の診断を受けて就労移行支援に通い、自分と向き合いながら就活をスタートしたところまでのお話でした。
今回は、その就活を経て出会った「はじめての障害者雇用」についてのお話です。
面接で感じた「ここで働きたい」
転職エージェントから何社か紹介を受けたなかで、最終的に選んだのは、大手企業の総務課でした。
面接の時点で、担当の方がとてもおだやかで優しくて、「この人たちと一緒に働けたらいいな」と自然と思えたのを覚えています。
配属されたのは、障害者サポートチームという部署。
わたしのほかに、すでに7人の障害のある方が働いていました。
自分より年上の方が多かったですが、みなさん本当に親切で、穏やかで、優しかったです。
あんなに「チームで働くのは苦手」と思っていたわたしが、「このチームなら、大丈夫かもしれない」と思えたのは不思議な感覚でした。
そもそも、「普通の世界」がつらかったのかも
みんなが障害を持っている、という前提だからなのか、お互いに無理をしないでいられる空気がありました。
「空気を読まなきゃ」も「嫌われたらどうしよう」も、必要ない。
なんとなく、「わたしがしんどかったのって、“普通の世界”にいたからだったのかも」と、思うようになりました。
テレワーク中心の働き方が心地よかった
仕事は、パソコンを使った事務作業でした。
就労移行支援のときに取得していたMOSの資格(Word・Excel)がここで役立ち、初めてのテレワークでもなんとかスムーズにこなすことができました。
働き方は在宅勤務が中心。
Microsoft Teamsというチャットツールや、オンライン会議を使って、やりとりを進めていきます。
メンバーとは「仕事上の会話だけ」なのも、すごく気がラクでした。
- 雑談しなくていい
- 空気を読まなくていい
- 家では、静かな一人の空間で作業できる
「孤独じゃないけど、静かで、ちょうどいい距離感」
そんなテレワークのスタイルが、わたしにはすごく合っていました。

自分にとって理想的な働き方でした。
はじめて「自信」というものを感じた
たまに出社もありましたが、それも苦ではありませんでした。
会社の人たちは、わたしが発達障害であることや、人間関係に苦手意識があることをちゃんと理解してくれていて、とても安心できる環境だったからです。
毎日がつらくて仕方なかった過去の職場と比べると、ここでは「わたしのままで、ちゃんと仕事ができる」と感じることができました。
そんなふうに穏やかに働けるようになると、少しずつ、「自信」のようなものが生まれてきました。
でも、そこで「勘違い」してしまった
そんな感じで順調に仕事を続けていくなかで、だんだんと
「もっとキャリアアップしたい」
「専門職にも挑戦してみたい」
そんな気持ちが芽生えてきたんです。
そして、こう思ってしまいました。
「もしかして、わたしの障害って、けっこう軽いんじゃない?」
「もう“普通の世界”でもやっていけるかもしれない」
「今なら、一般雇用でも大丈夫なんじゃないかな」

仕事がうまくいきすぎて、そんなふうに自分を少し過信してしまったんです。
次回予告:「やっぱり、ちがった」
そんな思いから、わたしは次に一般雇用での転職にチャレンジします。
でもそれは、大きな間違いでした。
次回は、「一般雇用に飛び込んで、うまくいかなかった話」です。

良かったらまた読んでみてくださいね。
次の記事はこちら↓

<わたしのストーリー一覧>
ストーリー① 学生時代
ストーリー② 初めての就職
ストーリー③ 発達障害と診断されて
ストーリー④ 障害者雇用で働く ◀ いまここ
ストーリー⑤ 失敗した転職
ストーリー⑥ 自分に合った道を見つける
